ゲームの中でどうして人は他人を傷つけてまで、追い落としてまで自分の優位を主張したり、利益を追求したりするのでしょう。
そんなことをすれば最後に傷つくのは自分に決まっているのに、ひとりぼっちになるのは自分に決まっているのに……
石山さんはそんなゲームの世界をくつがえす、癒しの世界を展開しています。
人が他人を思いやる気持ちを失ってしまったら、この世は滅びてしまうのではないでしょうか。
ゲームの中で使われている武器の対極にあるものは何でしょうねという話をしたとき、石山さんはアートだと思いますと答えられました。 桃木さんは育てるということではないかと言われました。
ああ、ほんとうにそうだな……とその会話が心に残りました。
破壊の対極にあるものは創造、死の対極にあるものは生。
お二人が目指しているものは、命を育む暖かいひたすらな肯定の世界なのだと思います。
この殺伐としたゲームの世界にダイナスティアのような奇跡が泉のように湧き出していることは、ほんとうに救われる思いがします。 今後大きな奔流となっていかれますよう楽しみにしています。
若月まり子
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若月まり子 プロフィール
人形作家。
1982年エコール・ド・シモンにて四谷シモンに人形制作を学ぶ。 1983年、現在のエルフィン・フローリーの元となる小型の妖精人形を制作。 1989年アトリエ・ラ・リュンヌから、オリジナルデザインによる小型の妖精人形〈エルフィン・フローリー〉シリーズを発表。同時にオルゴールの三協商事から、中型の妖精人形〈ミルティス〉シリーズの発表と海外向けBOX型オルゴールのイラストおよびデザインをリリース。 1993年長野県松本市で開催された「信州博覧会」三協精機館にてオートマタ(自動人形)の妖精人形を多数用いたジオラマ〈森の妖精〉を制作出品。この作品は長野県下諏訪・諏訪湖オルゴール博物館─奏鳴館に2005年6月末まで収蔵され展示されていたが、現在は展示終了している。 1994年福島県金山町・金山町立井村君江妖精美術館に〈ティターニア〉ほか妖精人形を収蔵。 1996年セキグチから妖精人形〈フェアリー・トロン〉を発表。 1997年岡山県倉敷市・倉敷チボリ公園のオルゴールハウスに依頼され、オートマタ〈人魚姫〉制作。この〈人魚姫〉は現在、倉敷アイビースクエア内オルゴールミュゼ・メタセコイアに収蔵、展示されている。 1998年2月東京・大丸、大丸ミュージアムにて開かれた「妖精の世界展」に90体におよぶ妖精人形で構成したジオラマ〈夏の夜の夢〉と等身大球体関節による桐塑・石塑人形の〈廃墟の庭園の妖精〉の2点の作品を制作出品。ジオラマ作品〈夏の夜の夢〉は現在、諏訪湖オルゴール博物館・奏鳴館にて収蔵・展示されている。 2000年夏に小型の〈ミディ・エルフィン〉シリーズを発表。 2001年秋〈和風花の妖精人形〉をリニューアルして発表。 2002年春、中型の妖精人形〈エルピス〉フェアリー・シリーズを発表。同年夏、中型の妖精人形〈フィオナ〉シリーズを発表。また同年秋に和風花の妖精人形[キャラクタ]シリーズの第1弾として〈かぐや姫〉と〈ミディ・エンジェル〉シリーズを発表。 2003年1月に〈ベビー・エルフィン〉シリーズ、〈ベビー・エンジェル〉シリーズを発表。同年9月に〈エルフィン・ロマネスク〉シリーズを発表。
現在、作品制作のほかに妖精画の制作など多面的に活動を展開中。
オフィシャル・ウェブサイト:アトリエ ラ・リュンヌ「クロニクル」
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