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2005年8月10日(水曜日)

【インタビュー】総合プロデューサー・桃木毎実

カテゴリー: - admin @ 16時00分36秒

Keyperson Interview
キーパーソン・インタビュー

シークレットガーデン・スタッフ重要人物へのインタビュー。
第一回は総合プロデューサー桃木毎実さんです。

■ 【インタビュー】総合プロデューサー・桃木毎実

桃木毎実プロフィール

ファンタジーネットワークRPG『女神幻想ダイナスティア』総合プロデューサー。
少女漫画家。1993年集英社でデビュー。現在講談社「なかよし」増刊にて読み切りシリーズ『トワイライト・コネクション』を不定期に執筆。

――企画のきっかけを教えてください。

桃木:「いまの女性には癒しが必要だ」と思ったのが直接のきっかけですね。
会社や学校や家庭で、1日頑張って疲れた女の子たちが、ベッドに入るまえに、繋いで遊んで、楽しんで癒されて、「明日も頑張るぞ!」と思えるようなものが作りたかったんです。
  
――で、ネットワークゲームですか?

桃木:私がこの企画を温めはじめたころ、ちょうど女性のなかにもインターネットが普及し始めたんですよ。
インターネットって、すごい、女性的というか、女性に非常に向いたメディアだと思ったんですね。
女性って社交が好きじゃないですか。ネットワーク作るのも……。

――たしかに(笑)。

桃木:でも実際の女性の社交にはいろいろと不自由なこともあるんですよ。
たとえば、人間関係を円滑にするためには、一緒にお手洗いに行ったりお弁当を食べたりする仲間が不可欠だってこととか。
わたしは学生時代そういうのを一人でやっていた時期があるんですけど、これはこれで大変なことがいっぱいありました。
学校や仕事場では、付き合いのためにさほど親しくもない人とさほど興味のない話題に話をあわせなければならない。
でも、どこかに自分と同じ話題で盛り上がってくれる人がいたら……本当の意味で「楽しいランチタイム」を誰かと出来たら……女の子はみんな心のどこかでそう思っているんじゃないでしょうか。
そんな女の子にとって、インターネットって絶好の場じゃないかな、って思ったんですね。

――ああ、それはわかります。話をあわせるのは疲れますけど、一人でランチをするのは結構たいへんですね。

桃木:ところが当時、ネットに、私が欲しいようなサイトが無かったんですよ。
たしかに女性向けのサイトはありましたし、お買い物とかも楽しいんですけれど、コミュニティを楽しみたいと思うと、女性が本当の意味で落ち着ける掲示板やフォーラムはほとんどない、というのが当時のわたしの印象でした。
その頃、様々な掲示板で活発に論議されていた議題のひとつに「メールアドレスを明記していない書き込みは信用できない」というのがあって……。
でも、女の子がメールアドレスをあきらかにするのは、男の人と違って様々怖い事がありますよね。でも、だからと言ってメアドを書き込まないと信用されないし、相手にもされない時がある。これって寂しいな、って。
ただ、インターネットというのはある意味弱肉強食な部分がありますから、そういう意味では、機械的な事に疎くプライバシーに敏感な女性が気軽に居場所を見つけるのはなかなか難しいなあと思ったんです。
でも、インターネットがいろんな可能性を秘めた画期的な手段だという確信だけはあったので、従来のフォーラムや掲示板、ネットゲームなどとは、もっと違うかんじのなにかが、ネットでできないかなあといろいろ考えていたんです。

そのころ、今回のゲームディレクターの石山隼行さんとお話をしまして。
彼は、中学生時代からアスキーでゲームプログラマーとして働いていたっていう叩き上げのゲームクリエイターで、パソコン通信時代に、ネットワークRPGを世界ではじめて商用ベースで走らせた人です。
彼も、ちょうど『エクスリュージョン』…そのネットゲームです…が終わって、いろいろ振り返ってみて、ネットゲームという媒体にもっと違ったアプローチができないか、考えていたそうです。
それで、私のコンセプトを話してみたら、それおもしろいね、やってみようということになって。


――それ……とは?

桃木:プレーヤー全員が全員にフレンドリーにできるような、ほわっとした、それでいてドラマティックな、そういうゲームを作りたいな……ってことです。
現行のネットワークゲームは、弱肉強食の戦闘メインのものが多いですね。
もちろんネットワーク戦闘モノは面白いです。
でも、やっぱりゲームの性質上、なんか殺伐としちゃう。
どうしてもプレイヤー間に上下関係やピラミッド型の派閥ができてしまう側面があって……。
でもそうすると、新しくプレイする初心者さんはある程度の人数で集団ではじめるか、従来あるどこかの派閥の下に入らないと生き残っていくのが難しい部分もあります。
石山さんもその部分に疑問を感じてて。  

――それで戦闘ものではないんですね。でも、恋愛シミュレーションだとしても、これだけの規模でプレイヤーが入ってくると一人の人をめぐって争い合ってしまうような気がするんですが。

桃木:その点に関しても考えています。ちょっとだけネタばらししますと、「ダイナスティア」では、人と争ったり人の邪魔をすることで得をすることはあまり出来ないようになっているんです。「ダイナスティア」で楽しく暮らすために必要になるのは、争ったり他人の邪魔をしたりするのとはまったく別のスキルなんですね。
……これは、やってみてからのお楽しみです。

――秘密ですか(笑)。ケチですね〜。

桃木:これでも一応はプロデューサーなんで、いろいろ考えなきゃいけないんですよ(笑)。

――1人にひとつ掲示板、というのも面白いですが「ゲーム内だけで通用するメールアドレス」がもらえると言うのがいいですね。

桃木:そうですね、これは前述の「メアドを書いていない書き込みは信用してもらえない」という問題に対して、私たちなりに出した結論です。
ゲームでもらえるメアドはゲーム内だけしか通用しません。だから、逆にセキュリティという面では安心なんですよ。個人的なメアドのやり取りはその後自己責任でしていただければいいことですからね。
掲示板もね、インターネットの海の中で無防備に解放された掲示板を運営するよりはるかに安心だと思いますよ。
他にも会社や学校で頑張って疲れて帰ってきた女の子が、安心して楽しめるためのいろんな仕掛けを用意しています。  

――まだ何かあるんですね。

桃木:やはり資金面では大手メーカーさんにはまったくかないませんから、最新鋭の美麗グラフィック・高名なデザイナー・有名声優さんなどのような方法はうちのような弱小メーカーでは望むべくもないことです。
でも、弱小は弱小なりのやり方と創意工夫で、みなさんに思う存分楽しんでいただくつもりなんですよ。
ちっぽけなメーカーが大企業メインのネットゲーム界に身の程知らずにもチャレンジして、どこまで健闘するか見ててください。

――すごい意気込みです!楽しみですね!

――ところで、桃木先生のいままでのお仕事を教えてください。

桃木:漫画家として、1993年に集英社からデビューしました。96年に講談社の雑誌に移って、いまは「なかよし」増刊に不定期に描いています。ちょっと今、忙しくて休んでいますけど。

――少女漫画ですね!

桃木:少女漫画です!(笑)

――漫画が好きだったんですか?

桃木:あたりまえじゃないですか(笑)。

――どんなものがお好きだったんですか?

桃木:みんな好きですけど、とくに好きだったのは上原きみ子先生、美内すずえ先生、聖悠紀先生かなー。

――をを……時代が……

桃木:あははは……古い漫画は大好きですね。
マンガじゃありませんがガンダムも好きでした。
登場人数が多くて、ドラマティックなものが好きだったんです。
あと、独立したエピソードどうしがパズリックに繋がっていて、読んでいくと全貌が掴めるというような手法もとても好きでした。

――ゲーム制作に向いた資質のような気がしますね(笑)。
今回のゲームでは、どのあたりを担当しているのでしょうか。

桃木:まず企画、世界設定、キャラクター設定、キャラクターデザインの一部、メインストーリーとシナリオ。シナリオは、ほかの方が書かれたものも、みんな目を通していますよ。
でも、一番仕事として多いのは、人と人との間の「つなぎ」……クッションですね。
アーティストさんと技術さんの間のクッション、音楽さんと技術さんや企画さんの間のクッション……と、言ってもたいして難しいことはしていないんです。
こまめに連絡を入れて、お話したり時には愚痴を聞いたり、関係ないお話をするときもあります。でも、大勢で長いプロジェクトを進行していくためにはとっても大切な事なんですよ。
おかげで、開発室一気難しいモンジロウさん(笑)に、「ここは今までいたなかで一番いごこちがいい仕事場です」と言って頂けました。感謝。

――笑ってますが……なんだか、すごく忙しそうですけど。

桃木:忙しいです(笑)。

――リリースまえの心境はどうですか?

桃木:そうですね……。
この企画は、正直難航したんですよ。
前例がないことをやろうとしてるから、しかたないかもしれないんですけど……。
いまも、正直いって苦しいです。ってゆーか、いまがいちばん苦しいですね(笑)。
来年のいまごろは笑い話になっているよ、と言いながら仕事を進めています。
今回のスタッフはね、技術の方も絵かきさんや音楽さんとかもね、みんな私の古い友人たちで、本当に心から信頼のおける方たちばかりなんですよ。
特に技術の方たちは精鋭ぞろいで(笑)、ゲームの事にもネットワークのことにもとっても詳しくて、わたしたちの企画の意図をちゃんと理解してくれて……その上でそれを上手にゲームに仕上げてくださってくれていると思います。すごいですね。
本当にね、みなさん魔法使いみたいですよ。
……そういう意味では、いい環境で作れてるんで、幸せだと思いますね。

――さいごに、ユーザーのみなさんにひとことどうぞ。

桃木:私たちの作ってるものは、オモチャです。
私たちの作った世界を、みなさんに遊んでいただきたいですね。
もし、キャラクター使って本を作ったり、手作りのグッズを作ったり、コスプレしたり……そんなふうにも遊んでいただくようになったら、作り手としてとっても光栄なことだと思います。
ああっ! もちろん法人は駄目ですよー(笑)! 法人はね、連絡ください。
いろいろ決めることありますから(笑)。
制作者一同、いままでには無い、新しいゲーム、新しい娯楽を作り出そうと一生懸命、もうほんと、木の根草の根を齧って頑張っています。
スタッフが頑張っただけの、いいもの上がってきてますから。早くみなさんを『ダイナスティア』にお招きしたいです。
楽しみに待っててくださいね!

――ありがとうございました。


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