Story of flail
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フレイル53期(無月)
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「みなが笑いあえる、明るい未来を」 チャタムおろしの寒風吹くなか、オオジュリン姫つぶやく願いの言葉が届いたか、半身を流れる闇の血に苦悩していたアルバは笑顔を取り戻していた。 多くの人々が、ゆく年を想い、来る年が明るくあることを祈っていた。 しかし、霧の都の冬空よりも重暗く、沈みゆく心もつ者は… 長子レイヴンの事件を一切不問とする御嫡姫の決断を伝えられたダイゼン将軍は、心労で倒れた形となり、アトリ王子が求めた“見返り”を誓うことからのがれた。 マゴメル伯爵家オオルリ姫に届いた銀の小箱。鬱々と暮らすブーボ卿は、愛娘に示された“女王のしるし”に、おのが輝かしい未来を夢想する。小箱にひそむマゴメルの賢者の新年の年占は、王都に、そしてこの国に、いったい、何をもたらすか?
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