Story of flail
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フレイル50期
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5年前。闇空より白雪舞う、凍てついた、この場所、ヤタ御陵で。 そして、今、聖乙女降臨の年、13の月、13日。オオジュリン姫は、師父6代目ウトウヤスカタと対峙していた。 師父の手には、あの日と同じく、まがまがしき闇の力放つ大妖刀“暁闇(あかつきやみ)”。5年の年月を経て成長した姫の手には、あの日にはなかった、護国の神剣“告天子(こうてんし)”があった。 「あなたの言葉が聞きたい」と叫んだ姫の心は激しく揺れる。5年前、なんの前ぶれもなく、唐突に、師は愛弟子である姫の命を奪おうとした。怒り、哀しみ、絶望。姫の心の底から噴き出した暗い想いが、闇の気を呼び、神武具を持つロビンとノスリの加勢を阻む。聖乙女たちが祈り、ようやく姫の心にチョウゲンボウ大師の言葉が届く。 師父の迷える魂を救わんと、振りおろされた“告天子”。しかし、すでにそこにウトウヤスカタの姿はなく… オオジュリン姫、19歳の誕生日。キンケイには姫が心の中ひそかに流す涙のごとく、冬の雨が降り注ぐのであった。
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