故人。ロビンが通うハッカン道場の跡取息子だった。

「強くなりたい」と切望するあまり、妖刀“花闇”に魅入られ、正気を失った辻斬りとなり果てる。そして親友ロビンの目の前で、レイヴンの妖刀“闇星”の黒き刃の露となって命を散らした。

人の心にひそむ暗闇。
妖魔たちはその匂いに誘われ、忍び寄り、入りこみ、食いつぶす。

ユグドラシル学院・文官本科学生。

シャムロックで１、２を争う豪商、コリアンダーのカサブランカのひとり息子。
人の気持ちに聡い、穏やかな少年。

さいきん、とりたてて理由もないのに父親とギクシャクしてしまい、悩んでいる。

ジニアの父カサブランカと競う豪商、コリアンダーのディッフェンバキアのひとり息子。

幼いころから「カサブランカの息子には負けるな」と言われつづけたため、ジニアに対する敵愾（てきがい）心が強い。

シャムロック領、フーシア島出身の、元気のいい少年。

貧しい中から、工面しあって自分を学院にあげてくれた島の人々のためにも、「がんがん勉強して」「とっとと出世して」「たくさんの人を幸せにする手伝いができる」官吏になる、のが夢。

ユグドラシル学院・文官本科学生。

本科入学試験では首席だった、セントラル出身の優等生。

「女神さまとダイナスティアの民に挺身するために」必ずセントラル登用試験に合格し官吏になる、と、亡き母と約束している。
予科に弟が在学している。

気高く誇り高い、女学生たち憧れの『お姉さま』。
学問だけでなく、身だしなみ、振る舞いにいたるまで、向上する努力をつねに忘れない。

セントラルの名家出身で、プラタナスとは幼なじみ。

ユグドラシル学院・文官本科学生。

仁義に篤く情にはもろい、頼りになるみんなの『番長』。

グレイルの出身だが、父親とケンカをしているため、ユグドラシル予科入学以来いちども帰省していない。

趣味は心のポエム。

ユグドラシル学院・文官本科学生。

身体が弱く、家人の反対を押し切ってユグドラシル学院に入学した。

なにか秘密を持っている、らしい。

ユグドラシル学院・文官予科学生。

本科生プラタナスの弟。
本来は明るく、屈託のない性格。

優秀な兄を心の底から尊敬している。